「貯める・使う・考える」子どもと育てるお金の感覚

ある日、息子が100円玉を握りしめて「これで全部ガチャガチャしていい?」と聞いてきました。

「全部はやめておこうか」と言いながら、
ふと「わたし、ちゃんと“お金のこと”教えられてるかな」と不安になりました。

お金って、私たちの生活と切っても切れない大事なもの。
でも、学校では深く教わることが少ないし、
親である自分も「誰かにしっかり教わった記憶はあまりない」…という人、きっと多いのではないでしょうか?

🌱マネーリテラシー(お金の知識や判断力)は、
大人になってから急に身につくものではありません。

小さなころから、「お金ってなんだろう?」という素朴な疑問に寄り添いながら、
“貯める・使う・考える”という3つの感覚を育てていくことが、
子どもたちの将来にとって大きな財産になるはずです。

とはいえ、「何からどう始めればいいの?」という声も多いはず。
このブログでは、実際の家庭でできるシンプルなマネー教育のヒントを、
子育て中の目線でご紹介していきます💡

次の章では、まず「なぜ子どもにお金の感覚を教えることが大切なのか?」から、わかりやすくお話ししていきますね🍃

💡「お金のこと、どうして教える必要があるの?」

子どもに「お金のこと」を教えるときって、
ちょっとだけ親のほうが照れくさくなってしまいませんか?

「まだ早いかな…」
「お金の話ってなんだか現実的すぎるかな…」
そんなふうに感じてしまって、
なんとなく「うやむやにしてきた」っていう家庭、多いと思います☁️

でも実は、子どもがお金に触れる場面って、すでにたくさんあるんですよね。

🍭 たとえば…「おこづかい」をどう使うか

  • 目の前の100円で今すぐお菓子を買うか?
  • 欲しいものを買うために数週間ガマンして貯めるか?

これはもう、立派な「お金の判断」です✨

そしてこの判断の積み重ねが、
将来の「予算管理」や「自己投資」の力に繋がっていくんです。

🎮 たとえば…「ゲーム課金」や「ガチャ」

最近はゲームアプリで「無課金で遊ぶ」「課金で早く強くなる」という選択もあったりして、
実はこれも、お金の価値と時間のバランス感覚を学ぶチャンスだったりします。

「○○円出してすぐ楽しむ」か、
「無料でがんばって手に入れる」か。

大人でも迷うようなこの判断、
子どもがしていると考えると…ちょっとドキッとしますよね😅

🧃 たとえば…コンビニでのひとこと

「このジュース、高いからやめとこうかな」
「100円なら、あとアイスも買えるよね?」

こういった“気づき”や“選択”の裏には、
ちゃんとお金に対する価値観が育ってきている証があります🌱

👩‍👧「どうやって教える?」より、「どう一緒に育てるか」

子どもにお金のことを教えるというと、
「教える=上から目線で伝えること」って思われがちですが、
実はそうじゃないと思うんです。

一緒に買い物に行って、
「どっちがおトクかな?」と会話してみたり。

おこづかい帳をつけてみて、
「自分で管理してみたらどんな気持ちになるかな?」と体験させてみたり。

“暮らしの中で自然に出てくる場面”こそが、最高の学びのチャンスだったりするんです🕊✨

📘これからご紹介するのは…

このあとは、そんな日常の中でできる、
「お金の感覚=“貯める・使う・考える”」を育てるためのヒントやアイデアを
実例たっぷりでご紹介していきます👇

1. 🍯「貯める」:我慢する力?ワクワクする目標を立てるコツ

「貯金しなさい!」
…つい言っちゃいがちですが、これって子どもにとってはちょっと退屈な言葉なんですよね💧

それよりも、「何のために貯めるか」がはっきりしていたほうが、
ずっとワクワクして、自然とお金を貯めたくなります✨

🎯「目的」があると、貯めるのが楽しくなる!

たとえば、わが家で実際にやってよかったのが、

  • 「欲しい図鑑を買うために500円を貯める」
  • 「お友達との映画に行くためにチケット代+おやつ代を貯める」
  • 「大好きなキャラクターの文房具を、自分で買ってみる」

など、具体的な“目標設定”を一緒に考えることでした🎈

📝 見える化すると、達成感が育つ!

子どもにとって、「あといくら貯めればいいのか」が分かるだけで、
ゴールに向けてのやる気がぐんと上がります🌈

そこでおすすめなのが、「ビジュアル貯金メーター」✨

簡単に言うとすごろくみたいな感じです🎲

ここまで貯めたらここまで進む。それを塗りつぶして見える化することで自分の現状が明らかになり、それは達成感にもつながるというわけです。

✅ 色鉛筆やシールで「塗っていく」
✅ 目標の写真を貼っておく
✅ 家族で応援する「コメント欄」をつける

…など、ゲーム感覚で楽しめる工夫をすると、
貯めること自体が楽しいイベントになります🎨

🍩我慢も経験。でも“全部ガマン”は逆効果

「我慢できる子に育てたい」
そう思うのは親心ですよね。

でも、子どもにとっては“今すぐ手に入れる楽しさ”もすごく魅力的。
だから、「全部ガマンさせる」よりも、「使っていいお金と、貯めるお金を分ける」のがおすすめです。

たとえば:

分け方使い方のイメージ
50% → 好きに使ってOKおやつ、文房具、ガチャガチャなど
30% → 貯金目的のために
20% → ごほうび貯金将来のお楽しみ・家族イベント用など

「使っていい分」があるからこそ、
「貯める分」も自分で管理しようと思えるようになります🌿

🧒「貯金って楽しいね!」がゴール

親としては、
「金融教育の第一歩=“貯める”感覚をどう伝えるか」が大事だとわかっていても、
正直ちょっと難しく感じることもありますよね。

でも、ポイントはひとつ。
“やらされている”じゃなく、“自分でやっている”という実感を持たせること。

「貯める=我慢」だけじゃなくて、
「貯める=未来が楽しみになる」と感じてもらえるような工夫を、
ぜひ、日常の中に散りばめてみてくださいね🌼

🌷次は…「使う」について考えてみよう

貯めるのは大事。だけど、
「どう使うか」を自分で考え、選べることも、実は同じくらい大切です。

次の章では、
子どもが「お金を使う経験」から学べること、
そして、“失敗も大切な学び”になる理由をやさしくお話ししていきます🛍

2. 🛍「使う」:全部使ってもOK?自分で決める体験の大切さ

「せっかく貯めたのに、それ全部ガチャに使うの⁉」
…思わず言いたくなってしまう、あるあるな場面ですよね😅

でも、お金を「使う」体験こそが、子どものマネー感覚を育てる最大のチャンスだったりするんです🌱

💡「使ってみる」ことで見えてくる“気持ちの変化”

子どもって、お金を「もつ」だけじゃなくて、
実際に使ってみてはじめて、“お金の重み”や“価値”を体感できるんですよね。

たとえばこんな会話、ありませんか?

👧「この文房具、欲しかったから買った!」
👩「よかったね。使いやすかった?」
👧「…意外と使いにくかった。でも、自分で選んだから仕方ないかも」

→ これはまさに、「使ってみて初めてわかる」という経験✨
次に買うときの判断にもつながっていく、大切な学びです。

🎁“自分のお金で買った”という誇らしさ

わたしの子どもは、はじめて自分のおこづかいでぬいぐるみを買ったとき、
レジで手を出すのがちょっと恥ずかしそうでした。

でも、お店を出たときには
「これ、自分で買ったんだよー!」と得意げな顔で報告してきて、
なんともいえない達成感と誇らしさを感じていたのが伝わってきました🌼

そう、「使う」って、“損”でも“浪費”でもなく、
「選んで、体験すること」なんですよね。

🧠“全部使う”ことだって、学びになる

ときには、もらったおこづかいを一気に使いきってしまうこともあります。

そんなとき、
「だから言ったでしょ!」と責めるよりも、
「どんな気持ちだった?満足した?次も同じ使い方したい?」と問いかけてみてください🌙

自分で振り返って、
「もうちょっと残しておけばよかったな」と気づくこと。
それが、何よりのマネー教育なんです。

📝「使っていいお金」を決めておくのもおすすめ

とはいえ、全部自由に使わせるのはちょっと…という場合は、
こんなふうにルールを決めておくと安心です。

分類目的使い方の例
自由に使ってOK今の楽しみお菓子・文具・ゲーム課金など
目的を持って使う計画的な買い物プレゼント・イベント用など
相談して決める大きな買い物高額なおもちゃ・体験系など

「このお金は“今の自分”のため」
「こっちは“あとでの自分”のため」
そんなふうに分けておくことで、
“使い方のバランス感覚”も自然と身についていきます🍀

🌟「使う」は、自己決定のトレーニング

どんなふうに使うかを自分で決めること
これって、大人でもなかなか難しいことですが、
子どもにとっては、自分にとっての“満足感”や“後悔”を知るチャンスになります。

「使ってみてどうだった?」
「次はどんなふうに使ってみたい?」

そんな会話を積み重ねることで、
お金との付き合い方=自分との向き合い方が少しずつ育っていくんです🌳

🌿次は…「考える」お金の選び方

貯めること、使うことを経験してきたら、
次に育てたいのは「本当に必要なものかどうかを“考える力”」。

次章では、お金を使う前の「ちょっと立ち止まる感覚」をどう育てるか?
日常の会話の中でできる“選ぶ力”の育て方を、一緒に見ていきましょう🌸

3. 🤔「考える」:買うかどうかの“選ぶ力”を育てるには?

「欲しい!」と思ったその瞬間、
子どもはもう“買う気まんまん”になっていたりしますよね。

でも、そこで「ちょっと立ち止まる」クセがついているかどうかは、
実はお金の感覚を大きく左右するポイントになります🧭

🛒「今本当に必要?」を一緒に考えてみる

たとえばお店で、「これ買って!」とねだられたとき。
つい「ダメ」と言いたくなりますが、ここでぐっとこらえて…

📣「これ、どれくらい欲しい気持ち?」
📣「おうちに似たものなかったっけ?」
📣「このあとも使うものかな?」

こんなふうに“質問で返す”と、
子どもは自分の中で“選ぶ理由”を探しはじめます🌿

すぐに正解は出なくても、
「なんとなく買う」から「ちょっと考えて買う」へ
ゆっくりとシフトしていくんです。

📊 「優先順位」をつける習慣

「これも欲しい、あれも欲しい」
子どもって好奇心いっぱいだから、欲しいものもいっぱい。

そんなときに効果的なのが、優先順位を“見える化”することです。

📝 わが家で使っている「欲しいものリスト」

順位欲しいもの必要度メモ
工作キット★★★★★夏休みに使いたい
キャラTシャツ★★★★☆もうすぐ誕生日
カプセルトイ★★☆☆☆すぐ飽きそうかも…?

「今の自分にとって本当に必要?」を一緒に整理することで、
買うときも、納得して選ぶようになるんです✨

🍀「考えさせる」と「考えさせすぎない」のバランス

ときには、「こっちが正解かな?」と大人が言いたくなることもあります。

でも、ここでぐっと我慢。

✅ 自分で選ばせる
✅ 失敗も体験させる
✅ 後悔したら、次に活かす

それで十分なんです🌱

大切なのは、「あなたならちゃんと考えられるよ」という信頼感を伝えること
子どもは、信じてもらえていると感じると、ちゃんと“考える力”を発揮します。

🧩「選ぶ力」は、お金だけじゃなく人生にもつながる

何を選んで、何を選ばないか。

この力って、実は
✔ 時間の使い方
✔ 人との付き合い方
✔ 将来の進路選び など…
お金のこと以外にもずっと影響していくんですよね。

だからこそ、「使う前に考える習慣」を、
お金を通して少しずつ育てていくことは、
“生きる力”そのものを育てることにもつながるのだと思います🌈

🎒貯める・使う・考えるは、“暮らしの中の学び”

ここまで、

  1. 貯める:目標を立てて楽しく続ける工夫
  2. 使う:自分で決めて体験することの大切さ
  3. 考える:本当に必要かどうか立ち止まる力

この3つを、日常のエピソードとともにご紹介してきました。

特別な教材や講座はなくても、
毎日の生活の中にこそ、マネーリテラシーを育てる種がたくさんあるんです🌿

次の章では、
わたしが実際に家庭でやってみたことや、
他のご家庭で見聞きした「子どものお金教育アイデア集」をご紹介します📘✨

4. 🧺実際にやってみた!わが家のマネー教育アイデア集

「マネーリテラシー」って言うと、
なんだか教科書っぽくて難しそうですが、
実際にやってみたら、ほとんどが“生活の延長”なんですよね。

ここでは、わたし自身が子どもと一緒に試してみた、
“お金の感覚”を育てるアイデアをいくつかご紹介します🌈

💡アイデア①:おこづかいは「月払い+補助制度つき」

毎月初めに、おこづかいを手渡すルールにしています。

📌 小学生(低学年)の場合は300円〜500円くらい。
📌 中学年になったら、「おやつ代+文房具込み」で1,000円前後。

でもそれだけだと足りないときもあるので、

✅「どうしても必要な場合は“交渉OK”」制度を導入✨

👦「今月、誕生日のお友達にプレゼント買いたい」
👩「じゃあ、何にいくら使いたいのか教えて」
👦「300円くらい。次のおこづかいから減らしてもいいよ」

こういうやり取りを通して、“お金を使うには理由が必要”という感覚が育ってきたように感じます🪴

💡アイデア②:「お金のレシート帳」をつけてみる

買ったものや使ったお金を、子どもと一緒に「記録する」時間を作ってみました。

日付内容金額コメント
6/1お菓子(チョコ)120円美味しかったけどすぐなくなった!
6/3文房具(ノート)150円学校で使うから良い買い物だったかも
6/5ガチャガチャ200円欲しいのじゃなかった…ショック

📓コメント欄が盛り上がるポイントで、
「これは満足だった?」「また買いたいと思う?」という会話が自然と生まれます。

「なんとなく使ってたお金が、“記憶に残るお金”になる」んです🌱

💡アイデア③:「おうちお店屋さんごっこ」

家の中にお店を作って、
兄妹や親子で“買う・売る”体験をしてみるのもおすすめ🎪

  • ぬいぐるみのガチャ屋さん(カプセルに紙を入れておく)
  • いらなくなったおもちゃをフリマ風に並べる
  • 手作りおやつ屋さんごっこ(お金を払って交換)

🪙我が家では“おうち通貨”を作ってやりました(紙のお金やコイン代用)。
「高すぎる!」「まけて〜」など、まさかの値段交渉まで始まって大盛り上がり✨

遊びながら、お金のやり取り・価値・交渉力まで体感できてしまいます📚

💡アイデア④:「子ども銀行」を開設してみた

おこづかいを“全部財布に入れて持ち歩く”のはちょっと心配だったので、
家の中に「子ども専用の貯金箱(=銀行)」をつくりました🏦

  • 毎月のおこづかいを分けて管理(使う用と貯める用)
  • 利息制度つき:半年貯めたら“ボーナス10%”など
  • 明細も作っておくと、「口座管理感」が出て楽しい📋

お金が“見えないところで消えていく”のではなく、
“見えるところで育っていく”のが、子どもにとっても安心のようです。

💡アイデア⑤:「CMごっこ」で“買う理由”を考える遊び

テレビCMやYouTube広告を見て、
「これって、なんで欲しくなるんだろう?」を話し合う時間も面白いです📺

👧「CMだとすごく便利そうに見えるけど、ほんとかな?」
👦「友達が持ってるから欲しいだけかも…」

「買う=本当に自分に必要か?」を考える練習になっていて、
お金を使う前に“ちょっとだけ立ち止まる”感覚が自然と身についてきました。

🧶“正解”じゃなくて、“体験”がいちばんの学び

正直、全部がうまくいったわけではありません。

  • 渾身のガチャでダブったときの落ち込み
  • 予想以上に早くお金が消えたときの悔しさ
  • 欲しいものを我慢して目標に届いた日の笑顔

こうしたひとつひとつの体験こそが、
「お金との関係」をじっくり育ててくれているように思います🌸

🌸お金の感覚は、日常の中で育てられる

「貯める・使う・考える」――
どれも特別な教材が必要なわけではなくて、
毎日の暮らしの中に小さな学びのチャンスがたくさんあるんですよね。

おこづかいで迷ったり、ちょっと後悔したり、満足したり。
その体験のひとつひとつが、
子どもにとって“お金と仲良くなる力”を育ててくれます🌱

完璧な教え方じゃなくて大丈夫。
大人も子どもと一緒に、少しずつ学んでいけばいいんです。

「これって必要かな?」「次はどうしたい?」
そんな会話を重ねるだけで、
未来に役立つ“選ぶ力”が、自然と育っていきます🍀

マネー教育は難しく考えなくてOK。
暮らしの中で“わが家らしく”育てていけるもの
今日からできることを、少しずつ。
それだけで、子どもにとって大きな財産になります🌸

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